CSR用語集

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CSRレポートを読む際によく出てくるキーワードをまとめているCSR用語集のページです。


多様性とは?

近年、少子高齢化やグローバル化の進展とともに注目され始めたキーワードで、ダイバーシティともいわれている。性別、年齢、国籍などの属性にとらわれない多様な人材の価値と発想を取り入れることで、ビジネス環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、企業の成長と個人の幸せの両立をめざすという考え方だ。企業の取り組みとして、女性の幹部職への積極的な登用や、障がい者雇用、定年退職者の再雇用などが目立つが、本来は国境を越えたビジネスを行う際の戦略的マネジメントに取り入れるべきと考えられている。

ワーク・ライフ・バランスとは?

内閣府の報告書では「老若男女誰もが、仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発など、さまざまな分野において、自らが希望する活動ができる状態」と定義されている。ワーク・ライフ・バランスが必要とされる背景には正社員の長時間労働が、少子化問題、育児・介護の支援不足、うつ病の発症などさまざまな社会的課題の要因になっているとの指摘があるからだ。そのため、企業は従業員一人ひとりの生産性を上げて、労働時間を短くするための施策に取り組むとともに、より柔軟な働き方ができるよう休暇や短時間勤務の制度を整えたり、メンタルヘルス疾患の予防に取り組んだりしている。

本業による社会貢献とは?

CSRで重要なことは、事業活動を通じてさまざまな社会的課題にアプローチし、解決に向けて継続的に取り組むことだといわれている。一般的に社会貢献と聞くと、団体への寄付や寄贈、文化事業への協賛などいわゆる慈善活動(フィランソロピー)を思い浮かべる人も多いだろう。しかし、こうした活動は単発的な支援になりがちで長続きしないことが多い。継続的に支援していくためには、それぞれの企業が本業で培ったノウハウや本業そのものを活かした社会貢献を行うことが大切になる。

エンゲージメントとは?

企業が意思決定を行う際、一方的に何かを決めるのではなく、関係するステークホルダーに情報を開示し、双方向のコミュニケーションを通じて共通の目的に向かって協働することをステークホルダー・エンゲージメントという。対話の形式は、個人的な会合をはじめ、数人による会議、ワークショップ、複数の団体が参加する討論会など大小さまざまあるが、ポイントは双方向であること。相互の利害が対立するときはその課題の解決に向けた協議を行い、相互の利害が一致するときはパートナーシップによる協働が考えられる。

※「CSRと就活」のページを参照

生物多様性とは?

国連の定義によると、生物多様性は「地球上の生命体にさまざまな違いがあること」であり、遺伝子、生物種、生態系の3つの多様性から成り立っている。これらは、食料、木材、清浄な空気や清潔な水、気候の調節など、私たちの生活には欠かせない自然の恵み(生態系サービス)を無償で生み出しているが、急激な人口増加や森林開発、大気・水質・土壌の汚染、大規模な乱獲などにより、生物種の絶滅が急激なスピードで進行し、生態系のバランスが崩れ始めているという。将来にわたって自然の恵みを享受するためにも生物多様性の保全は喫緊の課題である。

コンプライアンスとは?

一般的に法令順守と訳されているが、コンプライアンスは単に法令を守ることのみを指しているのではない。企業が社会から信頼され共感を得るためには、法令を守ることはもちろん、従業員一人ひとりが高い倫理感を持って、公正で誠実に行動することが求められる。そこで企業は、社内規定やマニュアルをはじめ、行動指針、倫理綱領などの社内ルールを作り、教育・啓発活動の推進や内部通制度などの運用により、不正が起こらないように体制を整えている。

リスクマネジメントとは?

企業経営にリスクは付き物である。大震災などの自然災害リスクや、最近では中国の反日運動などに代表されるカントリーリスク、顧客情報漏えい等の情報リスクなど、実にさまざまなリスクが潜んでいる。企業はこうしたリスクを把握・分析し、課題解決に向けて取り組んだり、リスクが発生した際には被害を最小限に抑えたりするなどの活動を行っている。

イノベーションとは?

これまでイノベーションといえば、主に技術革新のことを指して使われていた。しかし、近年盛んに使われ始めたイノベーションは、単なる技術革新のことではなく、社会的に意義のある新たな価値を持った製品やサービス、ビジネスの仕組みなどを創造し、社会に大きな変化をもたらす人・組織・社会の幅広い変革、という意味で使われている。一部の先進企業では、社会イノベーション事業部という専門部署ができ、途上国などの社会課題に対してビジネスとして解決する取り組みを始めている。

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