就活とCSR

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ここではCSRレポートとは何か?また、具体的な読み方を解説しています。


CSRレポートで何がわかるの?

Q.CSRレポートとは何ですか?

CSRに対する企業の考え方や目標、活動実績などをまとめ毎年発行している報告書のこと。冊子などの紙媒体を中心に、WebサイトやPDFダウンロードによる情報発信が一般的だ。CSRレポートを発行している日本企業は現在1,000社を超えており、その数は増え続けている。

Q.会社案内とはどのように違うのですか?

会社案内は、会社概要、事業内容、沿革など会社の基本的な情報を掲載した、いわば”会社の顔”として発行するもので、自社がアピールしたいこと、知ってほしいことをまとめた広報物だ。これに対しCSRレポートは、持続可能な社会をつくるために自社は何ができるのか、これから何をしようとしているのか、そして今年1年間何をやってきたのかをまとめたもので、”会社の実態”がある程度分かる媒体だといえる。

Q.CSRレポートには何が書かれているのですか?

CSRレポートには次のようなコンテンツが掲載されている。(1)会社概要・事業内容 (2)CSRの考え方 (3)トップコミットメント (4)特集(重要課題) (5)企業理念、コーポレート・ガバナンス、リスクマネジメントなど経営に関すること (6)ステークホルダーとのかかわり (7)環境への配慮 (8)社会貢献活動 (9)ステークホルダー・ダイアログなど社内外との対話 (10)第三者の意見・検証など。近年は、冊子での報告をダイジェスト的な内容とし、Webサイトですべての情報を報告したり、特定のステークホルダーに対する冊子を発行したりするなど、各社さまざまな編集方針が立てられている。


CSRレポートの読み方

CSRレポートには「説明責任」「コミュニケーション」「マネジメント」の3つの役割があるといわれている。企業は自ら情報をオープンにし、社会と双方向の対話を行うことで社会的な信頼を得ることが大切だ。CSRレポートは、こうしたCSRにとって大切な部分を経営に取り入れその進捗度をチェックするためのツールということができる。つまり、これら3つの役割がきちんと機能しているかどうかで、そのレポートの評価が決まってくるといってもいいだろう。ここでは、CSRレポートの中でも特に重要なコンテンツを3つ紹介する。CSRレポートを読むときの参考にしてほしい。

トップの考えを知る

CSRレポートで最も大事なのが、企業の会長や社長が発信するトップメッセージだ。社会が抱えるさまざまな課題の解決に向け事業活動を通してどう貢献しているのか、数十年先まで目標を見据えて取り組んでいるのか、といった点に注目してほしい。トップの言葉に共感できるかどうかがポイントだ。

特集(ハイライト)を見る

特集(ハイライト)では企業の重点課題は何か、特に力を入れている分野はどこか、といったことを読み解くことができる。製品やサービスの安全・品質、環境や社会貢献、ワーク・ライフ・バランスなど特集の切り口は多岐にわたる。例えば、社員をバックアップする制度を取り上げているのであれば、その企業が本当に働きやすい職場かどうか、現場で働く社員のコメントなどから伺い知ることができるはずだ。

第三者意見を読む

CSRレポートに載っていることは信用できるのか?企業の都合のいいことばかり載せているのではないか?そうした情報の客観性と公平性を保つため、第三者意見として主に外部の専門家から企業の取り組みについてコメントをもらう企業が多い。専門家はどのような視点で企業の取り組みを評価しているのかを知る上でもぜひ目を通しておきたい。

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